高粘性液体の悩みを解決する、シリコン弁付き容器「SSC」開発秘話(2)

日硝実業株式会社|NISSHO JITSUGYO CO,.LTD.

     

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高粘性液体の悩みを解決する、
シリコン弁付き容器「SSC」
開発秘話(2)

プロダクト・マーケティング部

山本 修子

SSC。それは、液キレの良さをどこまでも追求した日硝実業のオリジナル樹脂ボトル。常識にとらわれない仕組みにより、ハチミツ等の高粘性液体につきものだった「ねばねば」「ベタベタ」の悩みを痛快に解決。エンドユーザーの生活を変えたと言っても過言ではない、SSCの開発秘話に迫ります。

素晴らしい機能は、価格の障壁をこえる

SSCのような高機能キャップにもトレンドはありますでしょうか。

山本:
SSCは構成部品が多いために安価な容器とは言えません。このため、発売当初は「高いから採用できない」とのご意見を頂戴しました。しかし、発売以来10数年の時を経て、一気に採用が広がっています。市場が「機能が良いと多少高くても使いたい」というマインドにシフトしてきたからだと思います。エンドユーザー様の間で広まった「使いやすい」という評判が、小売店のバイヤー様を動かし、ご採用が広がっていき、さらに評判を呼ぶという具合で、口コミにご支援をいただいている状況です。一定のご採用数になると、売り場に必要なアイテムとして小売店様がお求めになります。つまり、使いやすいという声が集まり「SSCでなければならない!」という市場が、少しずつできてきたように感じます。これはある意味、値段だけではなく、機能を必要とする時代のトレンドなのではないかと思います。この流れがハチミツ以外の商品にも広がりを見せていると感じましたので、新型SSC容器として「SSCライトキャップ」を開発し、発売を控えています。

新型SSC容器「SSCライトキャップ」と
「多層ボトル」を、調味料業界へ。

「SSCライトキャップ」は、どういったターゲットに向けて開発されたのでしょうか。

山本:
より日常的にお使いいただきたいと考え、調味料をターゲットに開発をしています。調味料はハチミツ程価格が高くはありませんので、SSCの液キレの良さはキープして他は白紙からデザインし直した、全く新しい容器として開発をしています。

「SSCライトキャップ」では、ハチミツとどのような違いがありますか。

山本:
ハチミツでご好評のSSCとの大きな違いは、正立容器であるということです。倒立させるとなると、大きいサイズのキャップが必要となり、コストも上がります。ハチミツでずいぶんとお客様にもご認知していただけましたが、もっと沢山の人のお役に立ちたい、次のステージへ進化させたいということで、今度はさらに発想を逆転させ、コストも追及してみようということになりました。調味料業界に向けて開発をスタートさせるにあたり、コストの要求レベルが上がります。このため、キャップはできるだけ小さく軽くする必要がありました。

ボトルはいかがですか。

山本:
キャップは簡略化を図りましたが、ボトルは中身を保護するためにこだわった仕様にしました。新型ボトルでは、空気や水蒸気を遮断する樹脂素材を使った多層構造を採用しています。中身の香りや水分を逃がさずにおいしさを保ったり、外からの酸素を遮断して中身を酸化から守ったりする効果があります。また調味料には、過熱殺菌のために充填温度が高温であったり、完全密封をするために口部をアルミシールすることが求められたりします。このような調味料ならではの条件をクリアするために、ボトルも完全新設計品になりました。

食卓での細かな動きに対応した
ストレスフリーの使いやすさ

デザインにはどのような特徴がありますか。

山本:
加熱充填後に容器が冷えると、減圧によりボトルが変形します。そこで、変形に耐える形状にすることを意識しました。ラベルを貼るためのパネルも設けました。また、デザインでいちばん大切に考えたことは持ちやすさですね。持つ力が弱くても安定して容器を持ち上げられるように、指が容器に掛かりやすい形状にしています。高齢者などの力が弱い方でも、ストレスなくご使用いただけます。

幅広い業界と幅広い年代へ、
もっと使っていただきたい

改めて、SSCのコンセプトを教えてください。

山本:
やはり、一番は使いやすいということです。誰でも心地よく使えるようなもの。開発当初からユニバーサルデザインを重視し、常に意識しています。さらに現在は、楽しさや、心が豊かになるようなことも含めてお届けできればと思っています。だからこそ、日常生活に馴染むかということを重視して開発しています。日常の食卓の中に、食品容器があるということを考えて、食器やお料理の盛り合わせなど、そういう食卓の風景や行動の中で、どのように容器が楽しさを提供できるかということをいつも考えています。

発売後のビジョンについて、期待していることなどをお聞かせください。

山本:
今後はさらに沢山の方の「使いやすい」に貢献できればうれしいです。そのためにはSSCという容器を、いろいろな業界に知っていただけたらと思います。ハチミツから始まり、身の回りのどんな業界でも活躍できるように、これからも開発を進めてバリエーションを増やしていきたいですね。その第一歩が、まもなく発売する調味料業界用です。また、こだわりをもって商品作りをしていきたいというお客様にもお応えしたい想いがあります。こだわりの中身をエンドユーザー様にお届けする容器としてSSCをお選びいただければ嬉しいですし、そういうところに注力しながらSSCを広げていければと思います。一方で、これから高齢社会が進むなかで、当社の開けやすく使いやすい容器は、おいしく食事をするための道具として、活躍できることがあるのではないかと思います。
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