日硝実業のトータルパッケージングとは。信頼される商品作りの秘訣 第3回(全3回)日硝実業のパッケージ・デザイン

日硝実業株式会社|NISSHO JITSUGYO CO,.LTD.

     

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日硝実業の
トータルパッケージングとは。
信頼される商品作りの秘訣
第3回(全3回)日硝実業のパッケージ・デザイン

代表取締役社長

生駒 誠司

東日本営業部 部長

大橋 剛

西日本営業部 部長

大塚 誠司

東日本営業部 中部営業所長

方野 義丈

商品管理部 品質保証課

田渕 敦

マーケティング部

平岩 耕一

オリジナル容器・OEM容器の企画販売はもとより、お客様の生産適性に合った充填包装機器のご提案。また、原料加工品の調達から委託充填包装先とのコラボレーションのお手伝いなど、幅広いニーズに対応。そんな、日硝実業のもの作りを支えるトータルパッケージングとは。お客様に信頼される商品作りの秘訣とは。全3回にわたりお届けします。

トータルパッケージの、その先へ。

日硝実業が掲げるトータルパッケージングの特徴は何でしょうか。

生駒:
まず、当社では「トータルパッケージ」と「トータルパッケージング」を分けて考えています。当社の考える「トータルパッケージ」とは、オンリーワンのオリジナル容器を作ることはもとより、その容器に合わせた箱、紙器、ラベル、キャップなどを一式でご用意すること。お客様が当社の容器を採用する際、商品に必要な資材を一括で提供することまでを、当社では「トータルパッケージ」と呼んでいます。そして、「ing」を付けた「トータルパッケージング」は、さらにその先。つまり、「包む」ということに関わる全てをサービス含めてお客様に提供していこう。包む対象としての中身自体の開発、「包む」そのものである充填加工までをワンストップで提供していこう。このように、お客様に代わり「包む」をすべて引き受けるサービスを、当社の「トータルパッケージング」と位置づけています。そこからさらに、ECのご紹介など販売促進に繋がる販路紹介までできればということで、今も進化を続けています。

企画・開発から販売まで、すべてに携わっていくということでしょうか。

生駒:
そこまで携われたら、お客様の商売繁盛に貢献できるのではないかと思います。過去の容器卸売業では単に容器を売って終わりという世界でした。しかしこれでは、お客様のリピートを待っているほかはありません。もちろんお客様の商品がヒットすれば当社の売上も伸びるわけですが、それではあまりにもお客様に依存しすぎではないかと思うわけです。もう少し我々の方でもお客様の販売促進であり商売繁盛に繋がるお手伝いができないか、という想いがあってトータルパッケージングを推進しています。

日硝に頼めば、ワンストップで商品化へ!

トータルパッケージングのメリットは何でしょうか。

大塚:
当社にご依頼いただくと、商品作りに必要なモノ・コト含め一式すべてが揃うという点だと思います。さまざまな業界で人材不足が問題になっているという時代背景もあり、当社がお客様の購買業務の代理として一手に引き受け、ワンストップで完成した商品を用意できることは、お客様にとっても大きなメリットなのではないかと。
田渕:
一言で言うと、我々はお客様に「安全・安心」をご提供しているのだと思います。安全・安心というのは、創業時から半世紀あまり、包装容器を扱うことで培った食品関係の取引先ネットワークや品質管理の知識です。当社の経験から得た品質基準をクリアしたメーカーさんとだけお付き合いをする体制を整えているため、お客様で製造を委託する企業を探したり、品質面のリスクを回避したりする時間を省きながら、なおかつ高い品質のもの作りを実現していただけるところがメリットだと思います。

打ち合わせは対面のみでしょうか。製造ラインの見学や試作などは可能ですか。

平岩:
打ち合わせは、お客様と面談をするだけではなく、お客様の店舗や工場を訪問し現場を確認しながら進める場合もあります。また、食品製造メーカーさんへお客様をご案内し、実際の生産設備を前に条件合わせをすることもあります。
田渕:
そうですね。生産現場をご案内する際も、お客様と食品メーカーさんの認識が異なる場合があります。業界が異なればなおのことです。このため、まず製造環境や工程、管理方法に認識の違いがないか事前にお伺いし、製造現場でのコミュニケーションが円滑に進むように配慮をしています。これにより、試作やその後の開発がスムーズに進みますので、下準備をしておくことが大切だと感じています。

どのような商品作りに対応してもらえるのでしょうか。

大塚:
ありとあらゆるものに対応可能です。食品以外にもフラワー業界に向けてハーバリウムなども手がけています。食品、飲み物、お菓子、雑貨、ノベルティなど全般的に扱っています。
平岩:
当社の物流センター内には受託製造部門があり、そこでクッキーを詰め合わせるなど、アッセンブリーもさせていただいています。そして、例えばクッキーなら、箱に詰める作業をはじめ商品のコンセプトや説明を記載したリーフレットなど、付属品も含めて手配いたします。

委受託ネットワークで、
お客様のブランド・ロイヤルティを高める。

納品後のサポートはどのようにされていますか。

大塚:
アフターサービスといいますか、リピートの際には、完成品をいくつという注文をいただければ、あとは包材から生産の手配まですべて当社で行います。トータルパッケージングでは使用する包装資材を当社で管理しておくこということです。リピートの量や頻度を想定しておき、包装資材の調達計画を立てます。商品によっては、2週間に1回ほどのペースで打ち合わせを行い、お客様の需要量に合わせたリピート生産をしています。
方野:
お客様が商品を発売されてからもヒアリングし、次の展開に向けた提案も行っています。当社では「日硝MJ」というマーケティングに関する社内誌があり、それをヒントに、例えば季節限定の商品展開を投げかけてみるなど、継続したお客様との関係作りを意識しています。

容器包装から充填まで手掛けたトータルパッケージング事例のRTD商品。あらかじめラベルを貼ったびんを供給する「プレラベル」びんの事例。

※こちらの商品は2017年に販売を終了しています。

生駒:
以前、全国で販売するアルコール商品に取り組んだ事があります。これは年間数千万本というかなり大きな数でトータルパッケージングを手がけた海外ブランドのOEM商品です。ご依頼から納品日までおおよそ6ヶ月ほどで仕上げました。この短期間は、お客様が瓶、ラベル、キャップといった容器メーカーさん、充填加工を行うボトラーさんと交渉していてはおそらく実現しません。我々は瓶メーカーのプレラベルという技術に着目し、充填加工メーカー、容器メーカー、キャップメーカー、ラベルメーカー、それぞれと同時に交渉を行いプロジェクトを短期間かつワンストップで進める。各容器メーカーさんとは、今までの製造や品質の取り組みの経験を持っています。だからこそ、スケジュール感や課題を予見することが出来ます。もちろん、びんのフォルムやラベルのデザインを海外ブランドオーナー様の承認を取るのにお客様のご協力も得たお陰で製品化しました。こうしたトータルパッケージの仕事も速やかに実現できるというわけです。コストについてもスケールメリットを出して、当初お客様が想定していたより安くできたという事例でもあります。一方、全く逆に100個とか200個という小さい数量でのトータルパッケージを目指すためのオリジナル容器を作り、商品作りのお手伝いをすることも可能です。たかが容器、されど容器。容器から始まる多彩なソリューションにより、お客様の商品やブランドに付加価値をもたらすことを、常に我々の目標としています。
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